気象連動型広告に関する疑問に答えます
お天気によって変わる人々の行動や気持ちに着目し、人々の状況やニーズに寄り添った広告の配信を可能にする気象連動型広告 「weathermarketing.net 」。
お天気に連動した広告に適した商品・サービスというと、ファッションECなどでの利用を思い浮かべる方も多いでしょうが、実は、それ以外にも、サプリ・エステサロン・ヘアケア製品・シューズ・医薬品・スーパー・ショッピングモール等々、様々な商品・サービスで導入が進んでいます。
一例を紹介すると、全国展開する大手量販店の来店誘導キャンペーンに気象連動型広告を導入いただき、非常に高い来店誘導効果を実現することができました。
この大手量販店では、従来から実施していた来店誘導を目的としたキャンペーンにおいて、配信する広告のメッセージをお天気に合わせて変えたところ、広告のクリック率が大きく改善する一方で、クリック単価も抑制することができました。
実際の来店誘導効果についても目標を達成することができたことから、現在は、秋冬シーズンに向けた気象条件の設定や、お天気にあわせて配信する広告メッセージの検討作業を進めています。
一方、多くの広告主・広告会社の方々から、お問い合わせやご相談を頂く中で、私たちからの情報発信が不足していることもあり、気象連動型広告については、まだまだ多くの疑問や誤解があることも分かってきました。 そこで今回は、気象連動型広告の実施に関するよくある3つの疑問について、お答えをしたいと思います。
よくある質問1: お天気に合わせて広告を配信する相手はどのようにして選ばれるの?
たとえば、日本全国を対象にしたキャンペーンであれば、日本全国の中で、予め設定した気象条件に合致するエリアにいる人に向けて、お天気にあわせた広告を配信することができます。もし、関東エリアだけを対象にしたキャンペーンであれば、関東の中で、気象条件に合致するエリアにいる人を選定して、広告を配信します。また、weathermarketing.net では、GoogleやFacebook・Instagramなど広告媒体側の管理画面で配信対象となるオーディエンスを定義して頂くことで、「指定したオーディエンスの中で、予め設定した気象条件に合致するエリアにいる人」だけに広告を出すことも可能です。
こうした機能については、こちらでも詳しく解説していますので、合わせてお読み下さい
よくある質問2: 気象連動型広告を始めるにあたって、どのくらいの広告予算が必要?
Google(検索・ディスプレイ)・Facebook・Instagram広告で、既に配信しているキャンペーンがある場合、気象連動型広告の実施のために、必ずしも追加の広告予算は必要ありません。
天気によって人々の気持ちや行動が変わることは広く知られています。もし、既存のキャンペーンでは、お天気に関係なく、同じメッセージを24時間・365日、全ての人に配信しているのであれば、お天気にあわせてメッセージを変えることで、かなりの高確率で、広告に対する反応も変わります。
「既存のキャンペーンにおいて、配信する広告のメッセージや配信のタイミングを最適化する」ために気象連動型広告をご利用頂くということであれば、既存のキャンペーンとは別に、新たな広告予算をご用意頂く必要はありません。
よくある質問3: 天気に合わせることで広告の配信機会が制限されてしまう?
例えば、「現在〜3時間以内の予想降水量が3mm/時以上となるエリアにいる人に広告を配信する」という設定をしたものの、日本全国どこも晴天で、全く雨が降らない場合、その広告は当然配信されません。もし、全国的に雨の少ない状態が長く続いた場合、
せっかく用意していた予算が使いきれなくなってしまう。
配信量が少なくなることで媒体側の最適化が効きにくくなってしまう。 といった心配も出てきます。
ただ、多くの場合、既存の広告キャンペーンは、お天気に関わらず配信をしていて、それなりに成果も出ている状態にあると考えられますので、気象連動型広告を導入する場合には、「予め設定した気象条件に合致した時だけ広告を配信する」のではなく、「予め設定した気象条件に合致した時に配信するメッセージを変える(それ以外の場合は、従来通りのメッセージを配信する)」といった運用を行うことをお薦めしています。
例えば、通常は来店誘導やECサイトでの購入するメッセージを配信しているが、雨が降っているエリアにいる人に対しては、「雨の日キャンペーン」を提示したり、「レイングッズ」の商品ページに誘導したいといった場合には、以下のような設定を行います。
広告媒体側で「雨の日」用と「雨の日以外」用のキャンペーン(Google)・広告セット(Facebook/Instagram)を用意する。
更に、広告媒体側で両方のキャンペーンもしくは広告セットを共通の予算で管理するよう設定する。
両方のキャンペーン/広告セットをweathermarketing.net に連携し、それぞれの配信条件を設定する。
こうすることで、設定した気象条件の出現頻度によって広告配信の機会損失が生じることを回避しながら、自社の商品やサービスに対する需要の変化が想定されるお天気になった時には、人々の気持ちや行動の変化に寄り添った広告を配信することで、更に効果を高めることが可能となります。
さらに、共通の予算に属するキャンペーン・広告セット全体を最適化の対象とすることで、媒体による最適化も効きやすい環境を整えることも可能となります。(このあたりの具体的な設計・設定方法については、運用開始時に弊社からも都度、ご提案・アドバイスをしますし、ご要望があれば、管理・運用を含めたご支援もできますので、ご安心ください!)
一方で、こうした運用で成果をあげるために大切なことは、「雨の日」と「雨の日以外」それぞれに応じた広告のメッセージ(バナーやテキスト)を用意することです。
そこで、弊社では、8/24(水)に、運用型広告のクリエイティブ制作で多くの実績を持つ株式会社クリエイターズマッチと共同で、「気象に合わせたクリエイティブ制作」をテーマにしたセミナーを開催します。
また、2社がタッグを組んでご提供する新しいサービスのご紹介など、特別な情報もご案内する予定ですので、是非お見逃しなく!
気象連動型広告の導入にご興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。
Comments