【事例紹介】インフルエンザ薬の広告に天気連動型広告を採用。広告予算削減も高いROIを実現
- weathermarketing
- Aug 21
- 3 min read
Updated: Sep 25
はじめに
Johnson & Johnson傘下の風邪・インフルエンザ薬ブランド(Benylin、Sinutab)では、天気連動型広告配信システムを活用したキャンペーンを展開。限られた予算ながらROIを最大化することに成功しました。

背景と課題
予算削減:COVID-19の混乱により、従来の冬季キャンペーンは中止せざるを得なくなり、広告予算も前年比で81%減と大幅に縮小された。
売上低迷:冬期のプロモーション停止により売上が下落。
対策要件:限られた予算で効果を出すため、気象と消費行動のつながりを活用したスマートなメディア戦略が求められた。
インサイト活用
内部データの分析により、天気の変化と風邪薬の検索増加には相関関係があることが判明。特に、冷たい気候、雨、強風などが検索のきっかけになっており、これを広告配信の起点にできればROI最適化の可能性があると判断されました。

キャンペーン設計と実施
広告配信気象条件:雨、低温、強風の3条件を契機に採用
配信地域:ケープタウン、ヨハネスブルグ、ダーバンなど主要都市ごとに気象条件をトリガーとして設定
クリエイティブ:天候ごとに18種類のバナー広告(SNS+プログラマティック用)を用意
ターゲティング:対象地域のユーザーをSNS+ディスプレイ広告でセグメント
リターゲティング:広告に接触したユーザーに配信し購入行動を促進
成功概要
売上回復と市場シェア+2ポイント:冬期末のプロモーション活動で市場でのシェアを前年より2%改善。
SNS広告のCTR+476%:2019年比でCTRが4.76倍に改善する一方、広告費は55%削減。
動画再生数+61%:エンゲージメント率・動画ビュー数ともに前年冬を大幅に上回る成果。
ディスプレイ広告CPM-46%、リーチ+50%:低コストで視認性を拡大。

気象精度を活かした“スマート予算管理”の強み
リアルタイムな反応精度
気温・雨・風といったトリガーに基づき、ユーザーに適切な瞬間に広告を届ける高度なタイミング制御。
ターゲティング精度の向上
都市レベルの気象変化に応じた細やかな地域別広告展開が可能に。
コストパフォーマンスの徹底追求
CTR・動画再生数・リーチといった定量的成果を、予算削減の中で大幅改善。
データドリブンなクリエイティブ
天候に応じた多様なメッセージ&表現でユーザーの関心を引き出した。
展望評価と受賞
本施策は、効果的な天気連動型広告配信システムとの連携による数値改善により、高い成果を上げることができました。クリエイティブ・メディア運用両面での精緻さが評価され、業界内でも高い注目を獲得しています。
まとめ
Johnson & Johnsonによるこのキャンペーンは、気象データを広告運用の核心に据えた冬季・リアルタイムマーケティングの先駆け的事例。予算削減下でも、適切なタイミングと高い地域精度を活かせば、高い成果を実現できることを示す事例と言えます。
※本記事は、以下の事例を参照・要約した内容で構成されています。






