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脱Cookieで変わる、これからの広告

皆さん、いかがお過ごしですか?

ついこの間まで、外出には日焼け止めクリームを塗りまくり、おやつには最近弊社のブームになっている表参道裏のショコラティエのかき氷を食べていたのですが、ここ数日気温が急激に下がり、豚汁やおでん、スイーツを食べるとしたらかき氷ではなく、アイスクリームと一気に求めるモノが変わってしまいました。

リモートワークになって、これまで以上に産直の通販をしていましたが、ここ数日の気温では大好きなスイカやトウモロコシという気分ではないのですが、私の行動履歴を基に、過去に購入した商品をオススメしてくる広告を見ると、この会社、私の気持ちが分かっていないな、と思ってしまいます。

人々に態度変容を起こさせる究極のコンテンツは気象データしかないと感じるこの頃です。

企業都合から消費者ニーズへ

2年目に入るリモート生活。

家で仕事をすることで効率が上がることも多いと実感する一方で、ビジネスパートナーや友人と「今度、お食事でも!」とお誘いできないことが、ストレスになってきています。

今の生活でやるべきことはできるけれども、リアルでの会話で得られるインプットや刺激にまさるものはありません。

ということで、インプットを得るために、これまで以上にネットや広告に接触する時間が増えています。

そこで感じることは、企業のサービスや商品を全面的にプッシュした企業の都合だけを考えた内容や、過去の購入履歴を利用し機械的に配信している広告、さらに、不快に感じるクリエイティブの多いこと。。。

アメリカの調査で、ユーザーが求めている情報をプッシュ通知することエンゲージメントが53%アップするという結果があります。

逆に、ユーザーが求めていない、不快に感じる広告を出すことで、消費者に見切りをつけられる可能性もあることを考えると、企業側は配信する広告への意識を高める必要がありそうです。

海外事例からヒントを

アメリカでは5年前にマクドナルドが気象データを活用した消費者視点に立ったクリエイティブを創り、話題になりました。

カナダの有名なスキーリゾート「Whistler(ウィスラー)」へ向かうハイウェイ脇のサイネージに、ウィスラーの積雪量をマクドナルドのエスプレッソドリンクのホイップクリームでリアルタイムに表示するという内容だったそうです。

キャンペーン名は「A Sweet Weather Report」。

おそらく、Sweetという言葉に、ホイップクリームの甘さと、消費者へ役立つ良い情報の両方をかけているのではないかと思います。

いけてますね!

ウィスラーへ向かうスキーヤーに現地の情報を事前に分かりやすく伝え、かつ、自社商品をさりげなく紹介したこのクリエイティブ。

この広告を見て、近くのマクドナルドに立ち寄り、温かいエスプレッソドリンクをオーダーしたくなる消費者もいたのではないでしょうか?

マクドナルドの広告

ウェザードリブンマーケティング時代の幕開け

ルグランでは2017年から気象データを活用したサービスを開発・提供してきました。

その当時から感じでいることは、気象は唯一無二の近未来予測ができるデータだということ。

そして、コロナをきっかけにライフスタイルが大きく変わっている今、私を含めて消費者は自分の身にこれから起こることに役立つ情報をこれまで以上に求めていると思います。

脱サードパーティーCookieの流れは、企業にとって、自分達の都合で膨大な広告をばらまくのではなく、消費者の視点にたってどのようにアプローチするべきかを考えるタイミングになるかもしれません。

暫く、落ち着かない日々が続きそうな今、消費者によりよい広告体験をしてもらう仕組みがある企業だけが、生き残っていける気がしています。

ルグランでは、先月、気象データを活用した「気象連動型広告配信ツール weathermarketing.net」をロンチしました。

世の中のほとんどの企業の影響におよぼす重要は変数「気象データ」を活用し、広告効果の最大化とブランド力の向上について、一緒に考えてみませんか?

weathermarketing.netの画像