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【事例紹介】天気に合わせて“輝かせる”─ユニークな気象連動型ホリデーキャンペーン

  • weathermarketing
  • Jul 22
  • 3 min read

Updated: Oct 3


背景:天気で変わる“美容行動”を捉える

The Weather Companyによれば、「8割の女性が天気によって美容習慣を変える」との調査結果があります。e.l.f.はこのインサイトを活かし、人気のHalo Glow Liquid Filterの再入荷に合わせて、天気に応じた広告体験「Glow Storm」を展開しました。若年層を中心に自然体な自己表現を支持するe.l.f.は、天候との親和性が高い“発光メイク”コンセプトを通じて、ブランド価値の訴求を計画しました。

メイクをする女性

施策:天気データ×インフルエンサー×ダイナミック広告 

主な仕掛けは以下の通りです。


  1. 天気に連動したマーケティング配信  The Weather Channelアプリの回遊ポイント「Integrated Marquee」やDOOH(デジタル屋外広告)で、晴れ・曇り・雨・雪といった天候ごとに異なるクリエイティブを自動配信。

  2. Meghan Trainorによる“Radiance Report”動画  TikTokやYouTubeにて、彼女が天気キャスター風に登場し「Glow Storm到来」を予報。#elfpartner 付きの動画は48時間で300万再生を超え、10代から若年層に爆発的な拡散を誘発。

  3. リアルイベント×グロウトラック

    ニューヨーク現地で「Glow Plow」を駆使し、AdventカレンダーやHalo Glowキットを配布するサプライズ施策も実施。



効果:驚異的パフォーマンスで成果最大化


  • 総インプレッション:1500万以上(アプリ+DOOH)

  • CTR:0.48%

  • ブランド認知:+9.2%、購入意向:+6.5%(25–34歳女性)

  • ブランド検討率:業界平均比+8.9%

  • 日中の晴天日における購入意欲:+17.3%

  • TikTok/YouTube動画:各300万回再生

  • ウェブトラフィック:初週で+3268%

  • SNS総再生数:1,660万回、TikTok投稿のエンゲージ率2%(372Kいいね/1,659コメント)


加えて、メディア露出もAdWeekやAdAge、Glossy、Peopleなど多数に掲載され、Earned Mediaは50億ビュー以上に到達したと言われます。

コスメ

インサイト:天気が“最強インフルエンサー”に

  • 天気は“日常の行動要因”

    天候が美容行動に直結する実態を活かし、瞬間的な関心を掴む。

  • ダイナミッククリエイティブの威力  

    状況に応じて広告内容を自動最適化することで、共感と興味を最大化。

  • エンタメ+購買動線のシームレス体験  

    動画、DOOH、リアル施策が連携し、話題化と行動創出に貢献。

  • SNSと既存メディアのクロス効果

    有名人の起用+ユーモラスな“気象報道”演出でインフルエンサー感が高まり、SNSバイラル+トラディショナルメディア露出の両取りに成功。


今後の展開:気象マーケ×メイクの未来

  • 日常・季節・地域別に変化する美容ニーズに対応する戦略  

    湿度・紫外線等、より細かな気象要素との統合も可能。

  • ARフィルター等のインタラクティブ要素強化  

    天気予報をリアルタイムで受け取りつつ、自分に似合う“グロウ”を試す体験へ発展。

  • グローバル展開や提携の拡張 

    アジア・欧州等での気象特性に合わせたバージョン展開や、現地インフルエンサー連携も期待。

インフルエンサー


まとめ:「天気」は最強の“ビューティートリガー”

e.l.f.の「Glow Storm」キャンペーンは、天候という日常的な要素をマーケティング軸に据え、リアルとデジタル、動画とリアル施策を融合しながら圧倒的成果を出しました。「天気が持つ人々の日常行動への直結性」を活かし、施策設計とブランドエンゲージメントに革新をもたらす好例と言えます。




※本記事は、以下の事例を参照・要約した内容で構成されています。



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