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【事例紹介】プラスチック廃棄物削減キャンペーンで天気連動型広告を実施

  • weathermarketing
  • Jul 27
  • 3 min read

Updated: Oct 3


はじめに

オーストリアの公共インフラ会社ASFINAGとGroupMが連携し、天候データを活用したFacebook広告キャンペーンを夏季に展開。気温を基準に、「使い捨てプラスチックボトル削減」「再利用可能ボトル普及」を目指しました。

プラスティックゴミの山


背景と課題

ASFINAGが運営する高速道路の休憩エリアでは、毎年8,000トン以上ものゴミが排出されており、その多くが使い捨てプラスチックボトルである。また、年間約22億5千万円の廃棄コストや、環境・健康・交通安全への影響も深刻です。


キャンペーンの狙いとコンセプト

  • キャッチコピー:「Fill up, don’t throw away(補充して、捨てないで)」

  • 対象:一般ドライバー(特に高温時に水分を求める人)

  • 仕掛け:全55か所の休憩エリアで、無料給水ステーションでの再利用容器利用を促進

  • ウェビナー企画:プラスチック問題を啓蒙する「サステナビリティ・クイズ」を実施。参加者にはステンレスボトルや犬用携帯食器が当たる抽選も用意



実施内容

Facebook広告に天気連動型広告配信システムを導入しました。


  • 全国主要都市を対象とした「マルチロケーション自動化」を設定

  • 気温28℃を超えるエリアでは「喉の渇き」を訴求するバナー広告を展開

  • 28℃未満のエリアでは異なるクリエイティブ内容を配信し、季節感に合わせた柔軟なメッセージを展開

※キャンペーン期間はオーストリアの夏季シーズン中

リサイクル

成果指標

天候との連携によって、以下のような成果が確認されました。


  • CTR(クリック率):平均7%超と非常に高水準

  • CPC(クリック単価):低減傾向を維持

  • 広告文脈の最適化:温度に応じたリアルなタイミング訴求が可能に



天候連動型広告が示す強み

  1. リアルタイム性:気温に応じて適切なクリエイティブを自動切替し、ユーザーの“瞬間的なニーズ”に即応

  2. 地域特化:都市レベルでの気温判定で、より精度の高いターゲティングを実現

  3. SDGs連携:公共インフラと環境啓発という社会的意義ある取り組みで、ブランドの好感度と信頼を向上

SDGs

今後の展望 

今後は、以下のような展開が期待されます。


  • 他国・自治体でのプラごみ削減施策への応用

  • Facebook に加えてGoogle Adsなど他チャネルへの天候連動型広告展開

  • 天気以外のデータ(降水量、湿度など)との連携によるさらに高度なパーソナライゼーション設計


まとめ

  • GroupM × ASFINAGの協働により、天気連動型広告で社会課題にアプローチ

  • 7%を超える高CTRとコスト効率を両立し、メッセージの瞬間価値を最大化

  • 天候データを活用した広告が、公共・環境キャンペーンにおいても高い有効性を示す事例


気象情報をトリガーにしたデジタル広告は、企業だけでなく自治体や公共団体による啓発施策においても、明確な成果を上げる有力な手段となっているといえる。



※本記事は、以下の事例を参照・要約した内容で構成されています。




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